幼獣マメシバ

　　　　　　　　

　　　　『幼獣マメシバ』

　　　　これまたマイナーな映画、ですおそらく。

　　　　私が６月に見たのはこの他に「インスタント沼」　来週見る予定なのが「守護天使」
　　　　上映館を探すのに苦労する作品ばかりをなぜに見たくなるのか…困ったものです＾＾；

　　　　今年の１月から　テレビ神奈川、テレビ埼玉、KBS京都などの地方局で放映されていました。
　　　　（「イヌゴエ」や「ネコナデ」に続く作品らしい。私は未見ですが）
　　　　
　　　　なにやら恐ろしげなタイトルとは裏腹にちっちゃい柴犬の「一郎くん」がめちゃくちゃかわいい
　　　　ほのぼの系のドラマ。

　　　　名古屋では三重テレビで見ることができたので私の周囲ではひっそりと盛り上がっておりました＾＾；

　　　　そのマメシバの映画版が６月から公開されています。
　　　　名古屋は東京から遅れること一週間、２０日からでした。

　　　　

　　　　　　　　　
　　　　舞台挨拶があるという初日、定員５０名という小さな映画館の前は上映時間が近づく頃には
　　　　すでに人でいっぱい。年齢も小学生から年配の人まで実にさまざま。

　　　　立ち見もかなり出て超満員の盛況。
　　　　ドラマを見ていた人がこんなにいたことに驚きました。
　　　　
　　　　舞台挨拶は佐藤二朗、亀井亨監督、原案・脚本の永森祐二の３氏でしたが、佐藤、永森の
　　　　両氏が愛知県出身ということで、佐藤氏の学生時代の恩師が客席におられたりと終始和やかな
　　　　雰囲気でした。
　　　　

　　　　
　　　　３５歳になるまで自宅の半径３キロ以内で生きてきた中年ニートの芝二郎（佐藤二朗）
　　　　資産家の実家でうまい棒を大人買いしつつ毎日身内のあることないことをブログに書きながら
　　　　暮らしていた。
　　　　
　　　　ところが父親が急逝、直後に母親も家出、代わりに二郎の家にやってきたのは子犬の一郎。

　　　　「犬なんて１００パー無理！！」
　　　　と最初は断固拒否していた二郎も「所詮は獣のくせに…」と言いながら次第に一郎と心を通わせ
　　　　母を捜しに外の世界に出て行く…

　　　　というようはストーリーなのですが、ドラマと映画は少し違っていて映画の方が少々重い。
　　　　そして映画にはあっと驚くどんでん返しが待っていました。
　　　　（ラストはそこまでやらなくても…と正直思いましたが）

　　　　誰にも必要とされず世の中を斜に構えて眺めていた二郎が一郎と一緒に母捜しをすることで
　　　　人のために何かできるんだということ、人はいくつになっても変われるんだということを実感して
　　　　ゆきます。

　　　　それは二郎の自立への闘いであると同時に母の壮大な子育てやりなおし計画でもありました。
　　　　笑って笑ってそして泣けます。
　　　　二郎役はあて書きだというだけあって佐藤二朗でなくてはというハマり具合。
　　　　脇も笹野高史の父、藤田弓子の母、従兄弟の高橋洋、ペットショップの店員高橋直純など
　　　　いい感じです。
　　　　
　　　　何といっても一郎くんがめちゃめちゃかわいらしくて、映画館から帰って録画済のドラマをまた
　　　　見直してしまいました。
　　　





　　　　
　　　　

　　　　上映館の「シネマスコーレ」は名古屋駅の西側にあります。
　　　　新しいビルが並ぶ東側と違い何かと地味な印象のある西側ですが、映画館の向かい側の路地
　　　　を入ったところに小さなカフェがあります。

　　　　「ロジウラのマタハリ　春光乍洩」

　　　　初めてこのカフェに気づいたのが昨年の秋、ずっと気になっていたのですがなかなかこの辺りに来る
　　　　ことがなく、ようやく入ることができました。

　　　　「マタハリ」とはインドネシア語で太陽を意味する言葉で、路地裏の太陽のようにという願いを込め
　　　　名づけられた店名なのだそうです。

　　　　「マタハリ」と聞くとスパイを思い出してしまいますが…(((＾＾；
　　　　
　　　


　　　　　　　　　　

　　　　カレーも美味しそうでしたが日替わりのごはんにしました。
　　
　　　　この日はチキンピカタ。
　　　　ごはんとスープ、飲み物（コーヒーかゆずジュース）がついて800円
　　　　200円プラスのデザートはマンゴープリンでした。
　　　
　　　　名前がユニークなので最初は入りづらいかもと思いましたが全くそうではなくて、ごはんが
　　　　おいしくて居心地のよいカフェでした。
　　　　

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