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神楽坂甘味散歩1 [喫茶店・カフェ(関東)]


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路地を歩いて気がつきました。神楽坂には猫が多い。
左目をつぶした見るからにツワモノという強面猫の一瞥を受けながら階段を下りたら、そこにも悠然と歩く猫がいて
後をついて路地を歩いていたらなんとも不思議なたたずまいの建物の前にでました。








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何のお店なのか、ひと目見ただけではさっぱり。でも通り過ぎることのできない引力のようなものを感じて
入口の小さな黒板に目をやると

   『マンヂウカフェ』

と書いてあります。 ん?「まんじゅうカフェ」とな…ん? どこかで聞いたような……おぉっ、そうだ[ひらめき]



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            「もっとTOKYOカフェ」  エンターブレイン社 2006年発行


このカフェの本で見たことがあったのでした。まんじゅうと飲み物だけというのが記憶に残っていたものと思われ
ますが、それがまさか神楽坂にあっただなんて。 ハナから行けるところにはないと思い込んで場所をチェック
していなかったようです。
すっかりうれしくなって思いもかけない出合いにわくわくしながら入ってみると、店内も外観に負けないユニークさ。





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古い民家をそのまま活かした造りで、1階には小さなテーブル席がありますが2階に案内されました。
急な階段を上がったところは、掘りごたつの他に座卓と薄い座布団が置いてある二間続きの板敷きの部屋。
窓があいているなと思ったら、エアコンがないんですこのお店。 その代わりにうちわが置いてあります。

こういうお店はきっと好き嫌いがはっきり分かれるんでしょうね。私は好きだけど。
真夏にエアコンなしのこの部屋でふかしたてのまんじゅうを食べる…いいですね。






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メニューは各種の素朴なまんじゅう(1個140円。最近値上げされたもよう)と飲み物。
初めてなので白生地につぶあんの定番まんじゅうとホットコーヒーを注文。コーヒーもまんじゅうに
合わせてブレンドしているそうです。カップとポットのどちらかを選べます。

コーヒーカップはアンティークというよりは「古いもの」という表現が似合う。
ソーサーの一部が欠けてたりして、これもきっと好き嫌いが分かれそう。  私は平気だけど^^
先客は一人だけでしたが、注文したものが運ばれてくるまでにすっかり満員になってしまいました。
有名なんだなぁと今更ですが再認識。

ふかしたてのおまんじゅうは素朴で手作り風のおいしさです。
追加注文はお兄さんがトングでつかんだまま2階まで持ってきたりして、そのゆるさもユニーク。
白生地にチーズ・よもぎ生地にゴマ餡の2個をテイクアウトしました。





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テイクアウトのみはこの窓から注文できます。エアコンのない場所でおまんじゅうをふかすのはさぞかし
暑いことでしょう。 どこに行っても快適な涼しさが用意されているこの時代にあえてうちわを使いながら
ハフハフと暑いおまんじゅうをほおばる…それがお店のたたずまいに似合っているような気がします。





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お持ち帰り用の紙袋。お店の全景はこんな具合です。
   ネコに案内してもらったマンヂウカフェ。
不思議な出合いとなりました。
このマンヂウカフェmugimaru2はネコがいることでも有名だそうで、若い女性がお店の人にネコの所在を
訊ねているのを聞いて知りました。案内してくれたネコがそうだったのかも。








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すっかり満ち足りた気持ちになりながらもそれでも次の甘味を味わうべく向かったのは「甘味処花」
実は7月に前を通りかかって見つけたのですがあいにく定休日でした。
逃がした魚は大きいと思うのが人の常、再度の挑戦です。

入口には店内禁煙へのご協力と小さい人はご遠慮くださいという旨の但し書きがあります。





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あんみつを注文。思わずほぉっと声がでそうになりました。
花びらのように皮をむいた巨峰をはじめ色とりどりの果物がきれいに盛り付けられて寒天が全く見えません。
店の名前のとおり、花束のようなあんみつです。
苦手な杏もすっぱくなくてとてもおいしくいただきました。蜜は黒蜜でした。
お勘定を済ますとお土産にとチョコとキャラメルをくださいます。







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「花」のすぐそばに奈良・吉野の葛菓子のお店「松屋本店」を発見。葛湯「吉野拾遺」が有名ですが
私は「吉野懐古」(上の写真)が好きで見かけたら時々買います。
吉野葛に和三盆を加えてあるので、口に含むとスッと溶けて普通の落雁よりもなめらかです。

吉野懐古よりもひとまわり大きなサイズの「花あかり」というお干菓子を見つけました(写真下)
聞けば吉野懐古と同じもので大きさと形が違うだけですとのこと。試しにと今回はこちらを購入。
名古屋では松屋本店のものは高島屋以外では手に入らないようなのでつい…日持ちするしね。


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