お水取り間近 東大寺 [街歩き・旅(関西)]
所用で奈良へ日帰り。
約束の時間まで少しあったので久しぶりに東大寺辺りを歩いてみました。
山焼きを終えたばかりの若草山は茶色の冬の色ですが、日差しは暖かで春のような一日でした。
戒壇院から大仏殿の裏手を通り、二月堂へ。
もうすぐ始まるお水取り。以前見かけた時はお松明に使う松がこのあたりに準備されていました。
ゆっくり上るだけでも結構キツイこの急な階段をお松明を持って駆け上がるのですね。
大仏殿の向こうには奈良の市街、そして生駒山をのぞむことができます。
すぐそばの三月堂、四月堂に比べても二月堂の大きさと美しさは際立っています。
大仏殿の方へ下ってくると鐘楼があります。改めて眺めてみるとその力強い美しさに圧倒されます。
奈良を離れて7年。久しぶりに訪れた東大寺にちょっとした観光客気分です。
春日大社の一の鳥居のそばにひっそりとたたずむ料理旅館「江戸三」
塀などはいっさいなく、奈良公園の中に10棟ほどの離れが点在しているというなんとも風情あふれる旅館です。
この日の目的はこちらでの会食です。
私たちが案内されたのは浮見堂方向に窓が広がる建物でした。
古いけれどもよく手入れされていて、現代的なホテルとはひと味違う季節を感じることのできる宿
といえばよいでしょうか。 一度こんな宿に泊まってみたいものです。
部屋にお風呂がついていないのでそれを不便とするかどうかでこちらの評価は変わるかもしれません。
朝もやの奈良公園を一度散歩してみたいと私なんぞは思いますが。
この日は丸窓の外は雪景色…というわけにはゆきませんでしたが、お水取りが終わって少したてば
きっと美しい桜色に染まるのでしょう。