SSブログ

アワ・ハウス~OUR HOUSE~ [観劇]

     

アワ・ハウス~OUR  HOUSE~

作:ティム・ファース 音楽:マッドネス 演出:G2
出演:中川晃教 池田有希子 池田成志 坂元健児 新納慎也 入絵加奈子 瀬戸カトリーヌ
    後藤ひろひと 香壽たつき 今井清隆 他
新国立劇場 中劇場

 

ロンドンの下町に住む貧しい少年ジョー・ケーシー
今日は彼の16歳の誕生日。サラとのデートを控えて大騒ぎ。16歳はもう大人だからそれなりの
準備をしなくちゃ。
ジョーの父さんは刑務所に服役した後行方不明。どうやらすでにこの世の人ではないらしい。
大好きな母さんは1人で一族の誇りである「アワ・ハウス」を守っている。

誕生日の夜、立ち入り禁止のビルに忍び込んだ為に警察に追われることになったジョーとサラ。
素直に捕まるか、あるいは逃げとおすか。
ジョーの中でよいジョー、悪いジョーがせめぎあう。
そんなジョーを父さんが見つめ、アドバイスするけれど幽霊となった今その声は彼に届くはずもない。
良いジョー(白いジョー)の生き方を選んだ場合と悪いジョー(黒いジョー)を選んだ場合
二つの人生が交互に語られ、時には交錯する。
白いジョーは刑務所に入れられサラともうまくゆかず、その後つらい人生を歩むことになる。
真っ直ぐな生き方をつらぬく彼はOUR HOUSEの建物は守れなかったけれど、本当に大切なもの
みんなの心のよりどころである母さんを助けることができた。
黒いジョーは若くして手段を選ばぬビジネスに手を染め、サラと結婚して成功したかに見えるが
結局は友人達の信頼もなくし、大切な母さんも失ってしまう。
どちらを選んでも人生はほんのささいなきっかけで思わぬ方へと転がるものだ。

結局彼が選ぶのはどちらでもないもう一つの道。その道がどこへつながってるのかは誰にも
わからないけど、彼が大切に思うものが何かははっきりしてる。だから大丈夫。
サラが言う「私って人を見る目はあるの」っていうのは当たってるかもね。



大王となるしーが出るというだけで衝動的にチケットを買ってしまった、苦手のミュージカル。
最初はやはり違和感が。歌詞は聞き取りにくいし、独特の雰囲気についてゆけず。
でも「おれたちって16歳じゃん?!」のスーパーサイヤ人の登場辺りからいつの間にかすんなり
入ってしまってた。ジョーを悪の道へと誘い込むリーシーの存在感充分。
若い人たちと一緒のダンスは大変だろうなぁ。
なるしー&大王が出てくると空気が一気にミュージカルじゃなくなるような…やっぱり濃いわ。
一方今井清隆は当然ながら堂々のミュージカル。この空気の対比もおもしろい。
中川晃教はSHIROHの時とは感じが違うようで最初出てきた時はわからなかった。
主役の顔くらいちゃんと覚えなきゃ (~_~;)

行く度に感じるけど新国立劇場はすごい。
あの広々とした階段を上がっていくにつれて日常から非日常へと少しずつ気持ちが切り替わって
行くようになっている。贅沢な空間だなぁと、普段ちっちゃい劇場にばかり行ってる身には思えるのよね。


nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

玉ひでどらやきくらべ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。