鎌倉(浄妙寺) [街歩き・旅(関東)]
浄明寺バス停をはさんで向かい側同士に位置するのが報国寺と浄妙寺(バス停や地名とは
妙の字が違うのです)
報国寺は竹の寺として有名ですが、鐘楼の横に大きな銀杏の木があったはず。
ということでちょっと寄ってみました。
現在山門は工事中で通れず入口は奥の墓地の方、ちょうど銀杏の木の横になっています。
少し散り始めていましたが、それでも茅葺の鐘楼との組み合わせは美しい。
浄妙寺に向かいます。
目的は寺の奥にある「石釜ガーデンテラス」でのお茶。どこまでも文化よりも食い気な私たち。
お寺と古い洋館というのもめずらしい取り合わせです。
ベンチの横にメタセコイアの巨木が見え、赤と黄色に彩られてなかなかの眺めです。
奥にはイングリッシュガーデンがあって季節ごとにさまざまな花を楽しめるとのこと。
建物の前までは行ったのですが入らずにもどりました。
理由は洋館への途中に見えたこの風景。
お茶室「喜泉庵」です。 日本人としてのアイデンティティが突然目を覚ましたのか、全員
一致でお抹茶をということになりました。
喜泉庵の入口
枯山水の庭を横に見ながら進みます
茶室へと続く小道
毛氈に座って庭を眺めながら待っているとほどなくお菓子が運ばれてきます。
ご挨拶の後、懐紙に落雁を取り次の人に菓子器を廻す… 普段チャッチャッと適当にお茶を
たてているのでこんな風にするのは本当に久しぶり。
ゆったりとお薄をいただき、歩き疲れた足を休めました。
縁側に出ると水禽窟の音を聞くことができます。静かな庭ならではの楽しみです。
喜泉庵を出たところにもありましたが、今日何度か見かけた「兎ゴケ」
よく見るとひとつひとつがうさぎの形をしています。
急いでいると気がつかない。
時にはゆっくりと立ち止まることも大切だなと感じた一日でした。