福と壽 [喫茶店・カフェ(関西)]
二度も振られた丸福珈琲店北浜店にようやく入ってきました^^
喫茶店で土日がお休みというのはさすがにビジネス街ですね。大正9年創業の千日前本店がレトロな
雰囲気ですばらしいそうなのですが、ここ北浜店もよい感じです。
大正14年(1925年)に建てられた蔦が美しい青山ビルの1階にあります。
入口脇のガラス窓もすてき。 2階から上には事務所やギャラリーなどが入っていて、階段や廊下などは
古いまま大切に使われているようですが、丸福珈琲の店内は古さを大切にしながら修復してあるようです。
暖炉や本棚は昔のまま使われているとのこと。ステンドグラスも時代を感じさせ、天井にはしっくい(?)で
ぶどうのレリーフがほどこされています。これも昔のを修復されたとか。
明るすぎず暗すぎず、落ち着いた雰囲気でとてもよい感じです。
チーズトーストとコーヒーを注文。
コーヒーは深めの焙煎で一杯ずつ丁寧にドリップしています。口当たりのよさそうな薄いカップに角砂糖が
二つ。このあたりも昭和の喫茶店を思い出させます。
お店のブログによるとここのチーズトーストはただチーズを乗せて焼いてあるものとは違うオリジナルなのだ
そうです。 裏ごししたプロセスチーズに卵黄と調味料を加えて煉りこんだものをオーダーが入ってから厚切り
のパンに塗ってトーストしてあるとか。
プロセスチーズの臭さは全く感じられません。ふわふわのパンにクリーミーなチーズがおいしくてあっという
間に食べ終えてしまいました。
メニューには「モーニングサービス」がありました。トーストと卵がつきます。
学生の頃には大阪でもまだモーニングサービスのある喫茶店が多かったと記憶しています。古きよき時代
の『喫茶店』を思い出せてくれる空気のお店でした。
jここから「菊壽堂」までは歩いて1、2分。どうしても足が向いてしまいます^^
電話でお願いしていなかったので「葛ふくさ」はお昼前にもかかわらず売り切れ。代わりに葛を使ったお菓子
を二つ買いました。
水ぼたん
中はこしあん。さらし方の控え目なしっかりした風味のあんです。
水ぼたん
うすべにのあんには白小豆が使われています。なんてぜいたくなんでしょう。
形は無造作なのに味はすこぶる深いです。
どちらも本葛を使っているため冷蔵庫には10分以上入れないでくださいと念を押されました。
指示を守って大切にいただきました。