SSブログ

犬顔家の一族の陰謀 [観劇]


劇団☆新感線2007年夏休みチャンピオン祭り
   犬顔家の一族の陰謀 ~金田真一耕助之介の事件です。ノート

          

作・演出:いのうえひでのり
出演:宮藤官九郎 木野花 村木よし子 磯野慎吾 高田聖子 古田新太 河野まさと 保坂エマ
    山本カナコ 池田成志 右近健一 中谷さとみ 橋本じゅん 勝地涼 粟根まこと インディ高橋
    村木仁 小松和重 逆木圭一郎 吉田メタル 川原正嗣 前田悟 

イオン化粧品シアターBRAVA!  2007年7月17日~8月4日(7/14・15プレビュー公演)


「レッツゴー忍法帖」以来3年半ぶりのネタもの上演。
いちおう「犬神家の一族」が下敷きになっていて、遺産相続や3つの宝などの大まかな設定は引きついで
いるものの珠世は玉男という男性になっているし、八ツ墓村なんぞも出てきたりしておどろおどろしさは
皆無のお笑いものに仕上っています。

オープニングは映画仕立て。岩に砕ける波頭。笑えます。
そしていきなり「オペラ座の怪人」のパクリから。このあたり、いいのかしらと思うほどパクッてます。
橋本じゅんの助佐衛門の死ぬ間際の物真似はどうやら日替わりネタらしく、私が観た日は美空ひばり、
三船敏郎(「娘の名前は忘れたが」に笑ってしまった)、森繁久弥(「死んでない!」の突っ込みあり)
などでした。 おいしいけど出番が少ないなと思っていたら、後半の犬滝神官でもしっかり登場。
ボケたおしにはわかっていてもやはり笑ってしまいます。
池田成志は「レッツゴー」のバカ忍者が個人的には好きだったので今回は少々物足りない感じ。
木野花さんの太郎子未亡人はさすがの存在感。裏切り者の犬になって古田のアドリブに困っているのが
かわいい。 村木よし子の大阪のおばちゃんは迫力ありすぎでちょっと…^^; 
そして逆木圭一郎の助地大五郎のベタベタ変身ぶりは笑えます。山の温泉・蔵の中など、登場の仕方
はドリフのコントを思い出させられます。

原作での3つの宝『斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)』の手の込んだ殺人も『茄子・斧・門』と下ネタ系の殺人
にすりかわってはいますが、大筋は犬神家をなぞっているので意外に支離滅裂な感じはあまりしません。

途中から流れは「デスノート」…そしてタイトルをよくよく見ればあら、「です。ノート」になってましたか!?
クドカンの情けない金田真一耕助之介もなかなかよかったです。道に迷って疾走するシーンはうまく映像
を組み合わせていて広がりを感じました。そしてラストの「頭ゴチッ!」も好き。
何にも考えないで笑ってハイおしまい! 
いのうえ歌舞伎がどんどん大掛かりで豪華になってきて、それはそれですばらしいけれど、こういう原点回帰
のおバカなのもたまにやってくれるといいですね。楽しめます。


 

   

激戦の東京公演に比べてチケット余りまくり(?)の大阪公演。三谷のコンフィダントもそうだったけど、どう
して大阪は売れ行きが悪いのでしょう? 帰り際に二度目の観劇用にとチケットが販売されていました。
今ならお席が選べますって。 なんと贅沢なこと。
私は2階席(最速先行でとったのに!)でしたが観やすかったです。サンシャイン劇場の2階よりもずっと^^
シアターBRAVA! にも少し慣れたのかもしれません…
余談ですがBRAVAはトイレのシステム(一方通行)がとても合理的にできていてすばらしいです。

上演時間は15分の休憩を含めて2時間半ほど。
終演後地下鉄と迷った挙句ダッシュでJRに乗り、20分余りで鶴橋へ。アーバンライナーに間に合いました。
1時間に1本のこの電車に乗れれば名古屋までノンストップなので2時間で帰れます。のぞみの倍の時間
ですが運賃は半分。往復の差額で本多劇場クラスの作品が1本観れます。だから私は近鉄派('ー^*)v


nice!(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

一宮モーニング体験福と壽 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。