なかにし・みむろ・草もち [和菓子(関西)]
帰省中もあれこれと用事ができ、くらくらするような暑さの中結局毎日外出してしまいました。雨が降らない
もので猿沢池の景色も心なしか白っぽく見えるようです。
先日大須の新雀本店で醤油味の昔ながらのみたらしを食べてからというもの、奈良の「おくた」のみたらしが
食べたくて寄り道することに。
ところが暑さのせいか、はたまた久しぶりだったからかお店にたどりつけない・・・(´д`lll)
こんな時に限って「まんぎょく」の前に出たりして、うろうろするも見つからず。駅近くの小西通りアルテ館じゃ
雰囲気でないしな。 普段ならあきらめないで歩き回るのですが、さすがにこの暑さには勝てずあきらめて
帰りました。後で調べたらあと少し南の筋でした… 暮れに帰るときの楽しみにしよう。
友人からの差し入れ 奈良町「なかにし」さんのお干菓子です。「奈良町だんご」という笹に包んだ小ぶり
のかわいらしいおだんごがあるのですが、暑い時期なので日持ちのするものをという心配りでこちらを。
「庚申さん」とあるように奈良町のシンボルでもある「身代わり猿」をかたどったお干菓子です。
生菓子バージョンもあります。
『奈良町の庚申堂の中に祀られている青面金剛(庚申さん)。その周りに飾ってあるのが身代わり
猿です。 古くから中国では、猿は悪魔退散のお守りとして考えられており、三蔵法師が天竺への
道中、サルのぬいぐるみを馬の鞍に付けていたということが後に孫悟空の物語になったといわれて
おります。』 ~なかにし 栞より~
以前の画像ですがこちらもなかにしの「奈良小路」
こしあんをごく薄いお餅の生地で包みニッキをまぶしてクルミをのせたもの(左)とはったい粉をまぶした
もの(右)の二種類があります。どちらもやわらかくて素朴なおいしさ。
年に一度は食べたくなる「みむろもなか」 三条通には唯一の支店があります。(JR奈良駅や桜井駅
でも売っていますが)
久しぶりだったのであっという間になくなってしまったのでこれまた以前の画像です。大好きなみむろです
が、空也に比べると少し甘味が強めに作られていると感じます。出来たてはみむろ、翌日だと空也の方が
好きです。皮の変化によりそう感じるのかもしれません。
今回は三重県名張市の青蓮寺湖経由で名古屋に戻ったので、途中長谷寺を通りました。天武天皇の
時代に創建されたという真言宗豊山派の総本山です。
四季折々の花、特に牡丹が有名です。またゆるやかな石段の登廊もとても美しく、源氏物語などにも
登場します。
参道には草餅を売るお店が何軒かあります。これは「寶園堂」 車が止めやすかったので^^;
左の平らなのは草餅で両面をさっと焼いてあります。右は「こもりく」草餅らしい形。
焼いてある方はつぶあん。こもりくの方にはよもぎのあんが入っています。
米粉・生よもぎ・砂糖・白小豆餡・小豆粒餡 かなり柔らかめの生地で持つと指に付くくらい。
ひとつひとつ手作りされているようです。小ぶりなので二つくらいは軽い軽い。
※「こもりく」は「隠国」と書き「初瀬・泊瀬(はつせ)」にかかる枕詞だそうです。初瀬は長谷寺のある場所。
三方を山に囲まれた初瀬は隠国と呼ばれました。