くるみの木とＬｉｅｒ・播

　　　　　　　　

「くるみの木」は奈良におけるカフェの草分け的存在です。奈良駅からは少し離れた場所にありますが
ＪＲ線路のすぐ脇にあって木々に囲まれた居心地のよい空間です。周囲は高いビルこそないものの
何の変哲もない、どちらかといえば殺風景な街並みで、ここだけが異色の空間といった感じです。
できたのは２０年位前でしょうか。今でこそいたるところにこういうカフェがありますが、その頃はまだ
まだめずらしく、食器やクロスの使い方、お料理のアレンジなど参考になることがたくさんあって行く
のが楽しみでした。

 

　　　　　　　　

訪れるのは数年ぶり。雑貨と食品の販売スペースが別棟になり、カフェ部分も広くなっていました。
雑貨の本で見かける品々の隣にはジャムやお茶、葛、古代米などの食品はもちろん、麻の布巾など
地元のものがたくさん並んでいて目をひきます。　

 

 

　　　　　

店内はほぼ満席。迷っているわずかの間に狙っていたケーキが売り切れてしまい、りんごとくるみの
タルトにしました。昔とは少し雰囲気が変わっているように思いましたが、こうして老舗的カフェが頑張って
いるのはうれしいことです。

 

 

 

　　　　　　　　　

もうひとつ、カフェ好きの友人に連れて行ってもらったのが「Ｌｉｅr・播」
正確には奈良市内ではなく、隣の京都府木津川市州見台（くにみだい）にありますが、県境で感覚的
には奈良という場所です。　　
こちらのメインは麻布を使った商品のようですが店内にカフェが併設されています。　奈良で麻布製品
といえば「遊　中川」しか知らなかったのですが、このお店も心斎橋そごうや日本橋三越に出店してい
るそうです。　　店内では麻製品の他、吟味された食材も販売しています。

 

 

　　　　　　　　

１枚ガラスの開放的な窓に向かってカウンターが設けられており、緑を眺めながらの食事は気分爽快。
景色もすてきなご馳走ということが実感できます。

 

 

　　　　　　　　

ミニランチ。　食材のほとんどは奈良で取れたものを使っているそうです。ごはんは古代米をブレンド。
お味噌汁はそうめんが入った冷や汁で暑かったのでつるりとのどを通っていきました。

 

 

　　　　　

やっぱりデザートも頼んでしまいました。　「夏季限定　ココナッツの白玉入りおしるこ」
ココナッツミルクの中に自家製あんこと白玉、タピオカ、そしてクコの実がはいっています。さっぱりと
した甘さのいっぷう変わったおしるこです。