SSブログ

日本橋長門 [和菓子(関東)]


        

前を通ったことは何度かあるのに入ったことがなかった「日本橋長門」  徳川幕府の御用菓子を作って
いたという老舗だそうです。 何と言っても有名なのが「久寿もち」

 

東京のくずもちといえば白と灰色の中間のような色、ねっとりというよりはむしろゴムのような歯ざわり…
と関西人にはとても受け入れがたい食感の食べ物。だいいち「くずもち」というくせに葛なんて全く使われ
ていないではありませんか。願わくば「小麦(でんぷん)もち」と名乗っていただきたい^^;
どこが最初かは不勉強なのですが、川崎大師などで売られていたというからには「久しい・寿」と縁起の
よい文字をあてたのが始まりなのかもしれませんね。

 

 

          

長門の「久寿もち」はわらび粉100%ので作られています。わらび粉しか使っていないのにわらびもち
とは名乗らない。関東ではわらびもちが一般的ではなかったからでしょうか。

 

 

          

くずもちと同じ三角形に切り目の入った「わらびもち」が6切ずつ2列に入っています。ここでもしっかり
と「くずもちである」と主張しているわけですね。柔らかくてかなり伸びます。
しかしわらび粉100%といえども鎌倉の「こ寿々」のようなものすごい粘りと弾力はありません。
そして全体に優しい雰囲気のこちらには黒蜜はついてきません。きな粉だけで食べます。

 

 

          

断面は褐色。大阪の「高岡福信」の黒っぽいものとも違っています。店によって個性があるのが
おもしろい。きなこの風味は高岡福信の方が上だと思います。

 

 

 

          

次は「切り羊かん」  この名前は初めて耳にしました。切ってある羊かんということでしょうか…?

 

 

          

竹の皮を開くと全部で12に切り目が入った羊かんが現れました。どうやら蒸し羊かんのようです。
これはいいいかも。実は和菓子大好きなくせに虎屋などの高級練羊羹は苦手なんです。 
1本は1センチx1センチx6.5センチの大きさで、つまんでパクッと口に入れるのに丁度よいサイズです。
非常に危険な予感がする羊かんです^^;

 

 

          

原材料は<小豆・砂糖・小麦粉>  小麦粉が使われているので「上がり羊かん」のようなものかと
思っていましたが、上がり羊かんの方が見た目にもう少しつるっ、もちっとした感じがするのではない
でしょうか。 ともあれ切り羊かん、素朴でおいしくて羊かんの原型のような感じがしました。
意外な掘り出し物ですv('ー^*)

 


nice!(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

とらや老舗ドーナツドリッパー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。