岩倉桜まつり

　　　　　　　　

今年は冬の寒さが厳しかった割には桜の開花が早かったですね。東京ではすでに満開になったとか。
名古屋に来て１１ヶ月。去年の桜には間に合わなかったので今年はぜひ名古屋の桜をとお勧め場所を
聞いてまわりました。

その中で一番多かったのが五条川。
名古屋市の北、岩倉市を流れる川の両岸に植わった１６００本の桜がみごとで「日本の桜名所百選」にも
選ばれています。
桜祭りが行われるのは４月１日からですが、この陽気だと来週末まで待っていたら満開は過ぎてしまいそう。
というわけでお天気にも恵まれた土曜日に出かけました。

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　

岩倉市は山内一豊が生まれたところだそうで、神明生田神社の境内には「山内一豊誕生地」の碑があります。
そばにはちゃっかりとNHK大河ドラマ放映記念碑というのも建っています。







　　　　　　　　　　

名鉄犬山線岩倉駅を降りて東へ５分ほど歩けば五条川です。７キロ余りにわたって両岸に植えられた桜が
川面に覆いかぶさらんばかりに枝を伸ばし咲き誇っていました。
日当たりのよい場所にある木は満開に近いものもありますが、全体としてみればようやく見頃を迎えたと
いったくらいでしょうか。

開花が早まったので、まだ３月ですがお祭り広場には物産販売のテントも出てにぎわっていました。
５･６の土日に山車やからくりの実演などイベントが行われるそうです。桜のライトアップも４月１日から。







　　　　　　　　　　

川岸に設けられた遊歩道におりてみればさながら桜のトンネルを歩いているようです。ここは宴会禁止の
ため騒ぐ人もいないし、ゴミもなくきれいな景色を楽しめました。
お祭り前だったのでゆっくりと花を見ることができましたが、４月になればきっと人人人…状態になるのでは。







　　　　　　　　　　

この日は晴れている物の風は強い花冷えの一日でしたが、１本だけ見つけたしだれ桜はもう満開でした。







　　　　　　　　　　

五条川を流れる水がとてもきれいなことに驚きました。底まで見えるしゴミも浮かんでいません。
地域をあげて守る努力がなされているのかと思いました。
川岸の案内板によると大正の頃までは近くの造り酒屋が寒の時期にお酒の仕込みにこの川の水を使っていた
そうです。







　　　　　　　　　　

桜並木のそばで見つけためずらしい光景。手描きの鯉のぼりです。
お店の名前は「旗屋中島屋代助商店　六代目松浦代助」　ナイロン製の鯉のぼりを見慣れた眼には新鮮に
映ります。木綿のものはやはり力強さが感じられて一味違いますね。

水のきれいな五条川では鯉のぼりの染めに用いた糊を落とす「のんぼり洗い」という作業が今も行われて
いるのだとか。お店のブログを読んでみるとこの日の午前中にも行われたようです。
事前に知っていればもっと早く出かけたのに…残念。

お祭り情報によると次の土日にもお天気がよければ豊国橋の北側で行われるようです。







　　　　　　　　　　　　　　　

桜まつりに合わせて敷地の一角にショップが設けられていて、鯉の絵柄ののれんやはんてん、小物などが
販売されていました。いいものはお値段もそれなりに…ということで鯉のぼり柄のてぬぐいを１本だけ購入。







　　　　　　　　　　

マンホールにも「のんぼり洗い」の様子が描かれています。五条川のきれいな水と桜のこの景観がいつまでも
守られますように。