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高輪おさんぽ [街歩き・旅(関東)]


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       一ヶ月ぶりの東京です。
       昨年から品川に宿泊することが多いのですが、今まで周辺を歩いたことがありませんでした。

       改めて調べてみると泉岳寺あたりまで歩いても20分ほどしかかからないらしい。
       ならば歩いて大福買いに行こう!と思い立ちました。

       友人と品川駅で待ち合わせ。
       さくら坂をトコトコ上り、グランドプリンスホテル高輪の貴賓館へ。
       明治44年建築の旧竹田宮邸です。 なかなかすてきな建物ではありませんか。

       

 
       建物前の階段を降り、高輪公園から東禅寺へと向かいます。
       山門脇に「都旧跡・最初のイギリス公使宿館跡」の碑が立っています。




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        仁王像を見ながら進んでゆくと通路の両側のあざやかな緑が目にしみます。




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          境内にはりっぱな三重の塔が。
          車が行き交う第一京浜からさほど遠くない場所なのにとても静かで一瞬自分が
          どこにいるのかを忘れそうになりました。

          門を出て東禅寺脇の洞坂(ほらざか)を上り、高野山東京別院を左に見ながら
          ゆるやかな坂道を歩いて行くと




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        目に飛び込んでくるのがごらんのユニークな建物。
        遠くから見ると灯台のようにも見えますが実は消防署。「高輪消防署二本榎出張所」です。

        昭和初期の竣工だそうで「高輪消防署」の文字が右書きなことからもそれが伺えます。
        今と違って高層の建物がなかった当時はさぞかし近代的な威容を誇っていたことでしょう。

        この当たりは江戸時代に旅人の目印になった二本の榎があったことから「二本榎」と
        呼ばれているのだとか。




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      二本榎通りを泉岳寺方面に歩いて行くといくつものお寺がありますが、その一つで見つけたのが
      このユーモラスな狛犬さん。

      道路のすぐそばに鎮座しているので歩いていると自然に目に入ってきました。

      お寺の名前は「承教寺」
      あ、お寺だから狛犬というのは変なのかしら?

      どうもこの二匹「阿吽」にはなっていないようで、何度眺めても同じ形をしているようなのです。
      くるりんのヒゲ、正面から見た大きな鼻…由来はどうあれ、眺めているだけで楽しくなるような
      狛犬さんです。
   




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        さらに通りを進んで和菓子の「とらや」さんの辺りまで来ると縁日の屋台がずらりと並んで
        いるのに出くわしました。

        左へと天神坂を下りきったところにある「覚林寺」で5月4・5日と行われる清正公大祭の日
        だったのです。

        加藤清正の強い武運にあやかって 、人生の苦悩に打ち勝てるようにという願いを込めた
        お守り「勝ち守り」をさずかることができるのですが、5月4・5の大祭の時だけは勝ち守りに
        菖蒲の葉が入っているのだそうです。

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        偶然に大祭に出会ったのも何かのご縁かも。ということでお守りを求めました。
        残りの人生 苦悩に打ち克つことができますように…






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        大久保商店のあたりから二本榎通りへと急な細い坂道を楽しみながらとって返し、松島屋で
        豆大福に再会。
        この日は大福以外のお菓子は並んでいず、店内では柏もちを作るのに大わらわの様子でした。
        予約のみということで買えなかったのですがとってもおいしそうでした。

        裏道を通って泉岳寺へと抜けましたが、迷路のような路地や井戸が残されていて歩くのが
        楽しくなる散歩道でした。

        車とビルと人ごみしか知らなかった品川の別の顔を知った、そんな一日となりました。
      
        


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