土日祝限定 その1 [喫茶店・カフェ(関東)]
京急北品川駅の近く、旧東海道の商店街で土日祝だけ営業している小さなカフェ
「クロモンカフェ」
品川駅港南口のおしゃれなビル群を眺めながらのコースもあるけれど、今回は高輪口から
JR線に架かる八ツ山橋を渡って旧品川宿へと入りました。
この八ツ山橋は懐かしい映画「ゴジラ」でゴジラが上陸の第一歩を印した場所なんだとか。
のどかなお昼時の商店街、黒門通りの角に建つ古い民家の二階。看板は見つけたものの
入口がわからずにちょっとまごまご…
靴を脱いで急な階段を上がった二部屋の和室がカフェスペースになっています。
50年以上は経っていそうな感じですが、その古さを上手に生かしていて、親戚の家にでも
お邪魔しているようなくつろいだ気持ちになってきます。
部屋の真ん中におこたがあるのもいいでしょ。
座布団の白いカバーも昔を思い出す懐かしさ。
廊下部分にもちいさなこたつテーブルと二枚重ねの座布団。手編みのひざ掛けも用意されて。
ふすまも壁もまるでキャンバスのように自由に描かれているのですが優しい色でとてもかわいい。
壁のカードは購入できるようです。
「ひき肉いっぱいオムカレー」(左)と「明太子おにぎりと味噌汁」(右) どちらも500円!
おにぎりには煮物とお漬物がつきます。
カフェめしというよりお母さんのごはんです。ごちそうさま。
デコポンジュース(左)と「秘伝 檸檬セーキ」(右)
キュッとした檸檬が歩き疲れた身体に気持ちよくしみました。
開け放った窓から心地よい風が入って、このまま横になりたい…なんて^^
品川の話もいろいろ聞かせていただいて、初めてのお店だったのにすっかりくつろいで
しまいました。
この居心地の良さはきっとお店のかたのお人柄もあるのでしょう。
とても気持ちのよい場所でした。
その後すぐそばにある「善福寺」へ。
ここには「伊豆の長八」と呼ばれた「入江長八」のこて絵が残っています。
本堂は写真のように土蔵造りになっていて正面に龍が見えます。
柱の両側にも狛犬のようなものがあるのですが、きちんと見てこなかったのが悔やまれます。
この躍動感あふれる龍を「こて」だけで描いているというのは驚きですね。
年月を経て痛みが見られるのが残念なところです。
お恥ずかしいことに入江長八の名前は知らなかったのですが、江戸末期から明治にかけて主に
東京で活躍した左官で絵師でもあった人物だそうです。
その漆喰こて絵は「東洋のフレスコ画」として名高いのですが、作品のほとんどは震災や戦火で
失われてしまい、都内に残る物はそう多くはないのだとか。
泉岳寺にもあるそうですが、同じ品川の「寄木神社」にも残っているのだとか。
土蔵の内側の扉に描かれているので普段はなかなか見ることができないけれどお祭りの時には
公開されるかもと、これもクロモンカフェで教えていただきました。
見てみたい…
品川宿界隈はまだまだみどころがたくさんあるようなので時間を見つけて続きを歩いてみようと
思います。
そのうち品川富士に登っていたりして^^