土日祝限定 その2

　　　　　　　　　　
　　　　もうひとつの土日祝限定は駒場公園の中にある「旧前田侯爵邸・洋館」です。

　　　　井の頭線を駒場東大前で降り、閑静な住宅街のすてきな家々を眺めながら歩くこと１０分あまり。
　　　　美しい緑の中に堂々たる洋館が見えてきます。

　　　　

　　　　昭和４年（1929年）に旧加賀藩前田家第１６代当主前田利為の本邸として建てられた
　　　　チューダー様式の建物です。
　　　　東京都の有形文化財に指定されていて、現在は土日祝日に限り一般公開されています。
　　　　（午前９時～午後４時半　入館無料)





　　　　　　　
　　　　薄暗い玄関ホールを進むと二階へと向かう美しいアーチを描く階段と、ステンドグラスからふりそそぐ光。
　　　　息を呑む美しさと重厚な造りに圧倒されます。





　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　旧サロン　　抑えた色調の中にも豪華さが感じられます





　　　
　　　　旧大食堂　　　
　　　　各部屋には意匠を凝らしたマントルピースがありますが、実際は火を炊くことはなく、地下のボイラー室
　　　　から熱風を送っていたそうです。
　　　　アーチを描いた美しい出窓にも大理石がふんだんに使われています。





　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ステンドグラスの色合いが控え目なのが日本的な感じ





　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　玄関ホールの照明（左上）は豪華、二回の居室のものも各部屋ごとに違ったデザイン。
　　　　　　　　次女の部屋（左下）のがとても可愛くて女の子らしい。

 　　　　　　　各部屋に当時の様子を写した写真が飾られていて、特に子供部屋はベッドや人形など
　　　　　　　　生活の様子がうかがえて興味深いです。





　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　二階テラス





　　　　　　
　　　　中庭をはさんで反対側は女中部屋や資料室などのスペースになっています。
　　　　小さな押入れ付き６畳ほどの女中部屋（左）ですが明るい光が入る大きな窓がついて、きっと
　　　　当時はぜいたくな感のある居室だったのではないでしょうか。

　　　　階段の手すりも主の生活空間に比べるとシンプルで飾りの少ないものになっています。
　　　　それでも美しいですね。





　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　隣には昭和５年完成の和館があり、一階の広間は無料休憩所として毎日開放されています。
　　　　
　　　　美しい透かし彫りの欄間や付書院などがすてきですが、緑が美しい季節なのでガラス障子を
　　　　通して見る庭の風景が印象的でした。

　　　　すりガラスが額縁になり、透明部分が絵のようです。
　　　　縁側で広々とした庭をながめるのもよいのですが、障子ごとに異なる絵を楽しむのもなかなか。
　　　　





　　　　　　　　　　
　　　　美しいものを見たあとは東大駒場キャンパスの中にある「ルヴェ　ソン　ヴェール　駒場」でランチ。
　　　　日替わりランチ（肉or魚）　この日の魚はサワラのポワレ　サフラン風味のトマトソース
　　　　ミニサラダとパン、飲み物がついて千円でした。



　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　デザートはモカ風味のパルフェ(上右）　チョコタルト（下左）　クレームキャラメル（下右）

　　　　　緑の多いキャンパスの中、テラスから心地よい風が入ります。
　　　　　最近の大学のレストランはおしゃれですね。　どこにいるのか忘れそうになりました＾＾：
　　　　

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