キバコの会『素。』 [観劇]
キバコの会『素。』
脚本:佃 典彦 演出:堤 幸彦 音楽:竹内 亨
キャスト:半海一晃(平山三平) 野添義弘(野村八郎) 多田木亮佑(佐々木竜一)
戸田恵子(島崎サクラ) 柳田衣里佳(小竹しのぶ)
2009年5月29日(金)~31日(日) 愛知県芸術劇場小ホール
「キバコの会」とは堤幸彦、半海一晃、野添義弘、多田木亮佑のユニットで
毎回ゲスト女優と脚本家を迎えて書き下ろし作品を上演するために結成。
「キバコって何?」
キ《木》 + ハコ《□》 = 《困》
困っているのか、困らせるのか、はたまた困った人たちなのか……
前説に登場した堤監督が黒髪になっているのにまずびっくり。
芝居の舞台になっている下北沢について手書きのボードを使って説明。
さらには演劇になじみのない人のためにと「ウィキ」ならぬ「素kipedia」という4ページの解説が
配布されていて開演前にこれを読むだけでもけっこう楽しめるという趣向。
(素kipedia)
新進演出家による「真説マクベス」の公演後、演出家の怒りをかったために打ち上げに参加
できず舞台をバラさなければならなくなった中年役者たちに劇団の看板女優と演劇オタクの
女子中学生がからんで話はあらぬ方向へ…
その日はなぜか舞台監督が朝から行方不明。
最初は全く無関係だと思われたのだが、それにはとんでもない秘密が隠されていた…
芝居が進むにつれて実際に舞台がバラされてゆく。
手際よく解体される様子が普段目にできないものなのでこれがなかなかおもしろい。
そして舞台が「素」に戻ってゆくにつれ、登場人物たちの「素」が明らかになってゆく。
笑いの中に不条理の香りも少々。
この日は千秋楽だったので堤監督からのいたずらが役者さんたちにしかけられていて、それを
いかに上手くかわしてみせるかというお楽しみもあり、なかなかおもしろかった。
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梅が出回り始めたので梅酒を仕込みました
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