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コンフィダント・絆 [観劇]


          

『コンフィダント・絆』

 作・演出: 三谷幸喜
 キャスト: 中井貴一(スーラ) 寺脇康文(ゴーギャン) 相島一之(シュフネッケル)
        堀内敬子(ルイーズ) 生瀬勝久(ゴッホ)
 ピアノ:  荻野清子

 2007年5月10日(木)~31日(木)   イオン化粧品 シアターブラバ!  

 

 

          

パルコ劇場の公演は思いつく限りの先行発売に申し込むもすべて外れ、結局大阪公演分を
買いました。初めてのシアターブラバ!遠征です。
想像していたよりも広い劇場だったことにまず驚きました。先行で買ったのに2階席ってどうよ。
ということはさておき、チケットが余っていると聞いていた割には結構席は埋まっているようです。

ピアノに乗せてモデルだったルイーズの回想という形で物語りは始まる。
1888年のパリ
美術教師をしながら絵を描いているシュフネッケルの提案で4人の画家がアトリエを構える。
裕福な家庭に育ち、点描という技法によって世の中に認められつつあるスーラ。
自信家で野心家のゴーギャン。
1枚の絵も売れたことがなく、繊細で情緒不安にさいなまれているゴッホ。

ルイーズというモデルが現れることで彼らの関係が危うくなり始めます。
ルイーズは彼らにとって恋愛対象であると同時に母のような存在としても描かれています。
ゴーギャンやゴッホには心を許してもスーラには距離を置くルイーズ。なぜだとたずねる
スーラにあなたは自分の本心を偽って生きているからだと言うその言葉が象徴的に響きます。
このアトリエで居心地がよいのは自分が優位に立っていることを確認できるからであることを
認めるスーラ。

やがて描きかけのゴッホの絵を目にしたことで圧倒的なその才能に嫉妬するスーラとゴーギャン。
しかしひとりシュフネッケルだけはゴッホの才能に気づかない。それはとりもなおさず彼には画家
としての才能がないということ。
真実を告げることをためらうスーラとゴーギャンに比べ、純粋で無垢な心を持つゴッホはシュフネ
ッケルにそのことをはっきりと告げてしまう。こうして彼らのアトリエ生活は破局を迎えます。
君たちが好きなんだ、これからもここでやっていこうと訴えるシュフネッケルの姿には胸に迫るも
のがあります。

♪スーラ、ゴーギャン、ゴッホ パー シュフネッケル♪  ルイーズが歌います。
先に4人がルイーズを描いた時、シュフネッケルはルイーズを描くスーラ、ゴーギャン、ゴッホと
いう構図の作品を残しました。それは皮肉にもそのまま彼らの関係でもあったのです。

芸術家を応援し、支える人のことをコンフィダントというそうです。
3人の画家たちにとってシュフネッケルこそが「コンフィダント・絆」であったのです。



ほとんど出ずっぱりの5人。動きこそそんなに激しくはないけれども膨大なせりふはさぞかし
大変なことだろうと思います。カーテンコール時の堀内さんの表情にそれがよく出ていると
感じました。

観終えた直後よりも時間が経ってからのほうがじわじわとしみてくる作品でした。
しかし正直なところやはりパルコ劇場で観たかった。
場内が広いせいか、役者の体の向きによってせりふが聞き取れないことが何度かありま
した。2階最前列の手すりから大きく乗り出している人や小声の話し声もとても気になり
ました。生の舞台は客席と役者の両方がうまくかみ合ってこそのものだということを改め
て感じさせられました。

 

          

 

 

   ********

同行のSさんから「柿ケーキ」をいただきました。
以前食べてみたいと話していたのを覚えていてくださったのです。うれしかったです。


          

柿ケーキは「奈良のうまいもの」として県が企画したもののひとつ。
柿は奈良の特産であり、それを和風のパウンドケーキに仕上げてあります。
作っているのも一つの店ではなく、一定の条件を満たした複数のものが製造されているようです。

 

          
          私がいただいたのは「アンビアンス」のもの。 

 

 

          

和風パウンドケーキというだけあってバターは抑え目になっています。選択条件である大和茶
の粉末がこちらの商品には入っているため写真ではわかりにくいですが少しグリーンがかって
います。はちみつも入っていて「どっしり」よりも「ふんわり」に近い感じ。
ごちそうさま。おいしかったです(*^_^*)


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