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コクーン→スズナリ [観劇]


            

一月ぶりに東京遠征を決行したのはよいのですが無謀にも2日間で3本という過密スケジュール。

まずは「コクーン歌舞伎 三人吉三」から。 
激戦に違いないと敢えて選んだコクーンシートのみが当選。Lサイドだったので下手が見切れる場面も
ありましたが、それでも楽日の観劇は初めて。
劇場内の独特の雰囲気と役者さんたちの気合にゾクゾクしっぱなしの3時間半でした。

舞台を本物の犬が横切り、土佐衛門伝吉の所業に因縁の始まりを感じさせる冒頭からもう不気味。
河竹黙阿弥作の有名な話で、お坊吉三・お嬢吉三・和尚吉三と同じ名前を持つ3人の盗賊が節分の
夜に百両のお金が縁で義兄弟の契りを交わします。
この百両と名刀といわれた「庚申丸」をめぐり不思議な因縁が登場人物たちを追い込んで行くのです。
七五調のせりふが心地よく、すんなりと耳に入ってきます。

もはやコクーン歌舞伎に欠かせない存在となっている笹野さんに「淡路屋っ!」の声がかかるのも
この劇場ならでは。そして笹野さん、見得も切ってます。
福助はあでやかな姿で男と女をおもしろく使い分けて笑わせてくれる。
橋之助と勘太郎は今回はあまり目立たない印象を受けました。
久しぶりに観て驚いたのはおとせ役の七之助。以前に比べると女形がずいぶん自然になっていま
した。あでやかさが加わったらさらによくなるのでしょう(成長したね)
勘三郎は「申告します」や年金ネタなどを使い笑わせます。そして後半のお寺の場面から一気に
上記のチラシの場面へと。

ラストはそれまで抑えられていた照明が一気に歌舞伎っぽく明るく平面的になり、その白い光の
中を舞う大量の雪。そしてお嬢の赤・お坊の青とため息がでるような美しさ。

カーテンコールはスタンディングオベーション。
冒頭の犬が子犬と一緒に登場、客席の波野九里子さんに抱かれているのがかわいい。
二度目のカーテンコールでは勘三郎が2階席から登場して場内をわかせました。
そして演出の串田和美・音楽担当の椎名林檎の両氏も登場。まだ夜の部を残してはいましたが
楽日らしい雰囲気にあふれていました。
テレビカメラが入っていたので放映もあるようです。


 

 

 

 

          

歌舞伎の余韻を残しつつ、井の頭線でガラリと雰囲気の違う下北沢へ。
「ドブの輝き」以来一月ぶりです。小田急線の工事は着々と進んでいるようですがこの場所は
まだ以前と変わっていなくてホッとします。

 

 

          

でも南口の方に目をやるとドトールやHOKUOのパン屋さんなどが並んでいた場所はもうただの
空き地で本多劇場の建物がやたらとよく見えます。再開発で井の頭線はどうなるのでしょう?

 

 

 

 

   

さてさて夜の部は阿佐ヶ谷スパイダースの「少女とガソリン」をスズナリで。
前回の長塚作品「アジアの女」はずいぶん傾向が違うなと感じましたが、阿佐スパとしての公演は
暴走シリーズということで血が流れる見慣れた感じのものになっています。

普段は殺風景なのに今は真っ赤なトンネルに変わっているスズナリの階段を上り、満員の空間で見る
男たちの暴走は、歌舞伎にあまりにも集中した反動で結局きちんと観ることができませんでいた(反省)
ところどころ記憶が飛んでいます…(´д`lll)

池鉄の気持ち悪さ(失礼!)がなくて普通っぽく見えたのに驚いたことと、松村武のおかしさを再認識。
でもカムカムを観に行くかといえば…ちょっと考えるかなぁ。

 

 

 

            

コクーン歌舞伎は客席での飲食OKなので、持ち込みのために新橋の文錢堂へ立ち寄りました。
ものすごく暑くて湿度の高い日だったので、出された冷えたお茶に生き返る思いでした。
七夕の準備が行われていて、私にも1枚短冊をくださいました。願い事を書いて託しました。

 

 

          
木・金の2日間だけ販売される大福です。
写真は一日持ち歩いてホテルで写したものなので照明が暗くておまけにつぶれてしまっています。
見た目は悪くなってしまいましたが、美味しい。
中はこしあんで、同じようにこしあんの「瑞穂」のよりも小ぶりです。あんもあっさりしています。

 

 

          
そしてこちらは「仁兵衛もち」  
こしあん入りの普通のおもちですが、山帰来の葉で包んであるのが特徴です。
かしわもちの山帰来バージョンといったところでしょうか。


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