くず焼きとたい焼き [和菓子(関東)]
今回のお江戸甘味めぐりは東の方、水天宮から森下方面へ行ってみました。
まずは清洲橋たもとにある「三はし堂」さんを目指します。 曜日限定で銀座松屋でも買えるのですが
一度お店に行ってみたくて。文字通り清洲橋のたもとでした。
「小堀製餡所」というあんこ屋さん(でよいのでしょうか)と同じ場所にあります。どちらが主なのかはよく
わかりませんが、製餡所の看板の方が大きくてお店はその横にちょこんとくっついているような感じです。
伺ったのはお昼少し前くらいだったと思うのですが、きんつばはすでに売り切れでした!
聞けば、予約以外は毎日十数個しか作らないとのこと。日持ちしないし2個ほど買うだけだと電話をしな
かったことを悔やみましたが後の祭り。
地方発送も受け付けておられるそうですが、やはりその日に食べるのに比べると多少味が変わるそうです。
ケースの中でふと目に付いた生菓子「清流」です。
もしやと思ってたずねると、これはきんつばと同じもので衣をつけて焼いてあるか、生のままかの
違いだけとのこと。 口に入れるときんつばと同じというわけではありませんが小豆のおいしさは楽しめ
ました。
そしてこれが夏から秋にかけて作られる「葛やき」です。
こちらは残っていてよかった。葛のきんつばのようなものといえばよいのでしょうか。
うっすらと透けて見えるのはこしあんです。 柔らかいのだけれど柔らかすぎず、しっとりとした優しい
お菓子です。
口に入れるとほんのりと生姜の風味がします。見た目だけでなくお腹にも優しいお菓子です。
並んでいると目立たないけれど口に入れて初めてよさがわかる、そんなお菓子だと思います。
三はし堂のもなか三種 つぶ・ごま・こし です。
ごまあんといっても「白松ヶもなか」のように真っ黒にごまぎっしりというのではなく、白っぽいあんの中にごま
が入っています。ゆるいあんです。 こしもつぶも餡屋さんだけあってくどくないおいしさでした。
三はし堂から甘酒横丁までは歩いてもさほどかかりません。このところたい焼きづいているし、久しぶりに
人形町の柳屋さんのたい焼きも食べてみようかと予定変更(最初は清澄庭園に行く予定だった)
道路まではみだしていないとはいえやはり15人ほどの行列ができています。 夏でも行列というのは
さすが御三家。
並ぶこと25分。あっつあっつのたい焼きです。130円は本当に良心的な値段。 出来立てを食べなきゃ
意味ないのに、誰もお店の周りで食べているひとがいない。 しばし躊躇するも思い切ってガブリ。
う~ん やはりおいしい♡♡ 皮はパリパリ、やけどしそうなくらい熱いあんこが出てきます。写真ではあんこ
が少ないように見えますが、決してそんなことはありません。落ちそうなあんこを先に食べちゃったからです。
やはり根津とどことなく似ているように思います。
変わって地下鉄森下駅すぐそばの「浪花家」さん。両国の浪花家さんと同じ系列です。
ご主人が一人で焼いてらっしゃいました。 中で食べることはできないとのことで住宅地図を眺めながら
公園を探すことに。
それぞれの袋も特徴があっていいですね。
温かいけど正真正銘の焼きたてではなかったので少し柔らかいか?
あんこはかなりよくつぶされています。粒粒があまり見えないくらい。
柳屋さんに比べるとやや甘味が強めでしょうか。