納屋橋饅頭 [和菓子(名古屋周辺)]
名古屋駅と地下鉄伏見駅とのほぼ中間を南へ下ったあたり、堀川にかかる橋が納屋橋です。伏見駅から
歩くと橋の東に見えてくるのがこの建物。「旧加藤商会」のビルです。
貿易会社加藤商会の本社として1931年に建てられ、その後シャム(現タイ)の領事館事務所などを経て
国の登録有形文化財に指定され、現在は市のギャラリーとタイ料理店として使われているそうです。
納屋橋界隈は今再開発が進んでいるそうで、その一環として建設されたタワーマンション「アクアタウン
納屋橋」です。川を挟んで旧加藤商会ビルの向こう側に見えます。URの賃貸物件でHPを見ると素敵な
内装と設備で驚きました。子育て支援や高齢者のデイサービス施設などの時代に合ったサービスも提供
されています。少しずつ変わってきているのですね。
橋の上から南を向いて。下を流れているのが堀川です。川べりはきれいに整備されて遊歩道ができて
います。これも再開発の一環でしょうか。右側に「鳥久」と看板の上がった老舗っぽい日本家屋が見え
ます。鶏料理のお店でしょうか。
納屋橋の西のたもとにあるのが「納屋橋饅頭本店」。イチビキに向かって歩いていて見つけました。
創業明治19年。 大須にある「納屋橋饅頭万松庵」は暖簾分けされたお店のようです。デパート
で見かけた万松庵の納屋橋饅頭は日持ちがするようにぴっちりとパックされているのがいやで
買いませんでしたが今度食べ比べてみようと思います。
ふんわりと包んであるだけの簡単な包装です。
納屋橋饅頭はいわゆる酒饅頭です。糀と酒母をあわせたものに餅米を加えて発酵させて作ります。
白いのが納屋橋まんじゅう、茶色が大島まんじゅう、緑は抹茶まんじゅう。小ぶりで各105円という
求めやすい値段です。 寿々もなかという鈴をかたどったかわいらしいもなかがありましたが、品切
れしていて買えませんでした。
包みを開くとほんのりとお酒の香りがします。皮には砂糖を全く加えていないため、すぐに固くなります。
夕方帰宅してから食べたのですがすでに少し固くなっていました。何も加えていない証拠ですね。
焼いたり蒸したりするとまたおいしく食べられるとのことです。
大島まんじゅうは黒糖のこしあんでとても食べやすい。抹茶まんじゅうは洋風っぽい味がしました。原材料
を見るとバターとあるのでそのせいでしょうか。
納屋橋饅頭本店の隣にある「KAKO」という喫茶店。
なんだか気になったので帰ってから調べてみると、名古屋で最初に自家焙煎を始めた喫茶店だとか。
ランチメニューがおいしそうなので名古屋Mapにしっかり印をつけました。