空也の生菓子 [和菓子(関東)]
空也のもなかは大好きで年に何度か買い求めますが、生菓子は初めてです。予約していなかった
のですがたまたま店頭で買えました。 6種入りです。
「浮島」 村雨というのでしょうか、カステラ様の二色の生地にポツポツと入った小豆が効いています。
そばまんじゅう。そばのよい香りがふわりと立ち上ります。皮もしっとりで薯蕷入りかもと思いました。
あっさりのこしあんです。
粟のおもちでしょうか。同じこしあんですが、そばまんじゅうよりも濃い目にしてあります。こちらの方が
野趣あふれる感じ。
銘はわかりませんが、これを見たとき何と美しいのだろうと思いました。うっすらと透けて見えるあんの
薄紫がうっとりするほどきれい。そっとさわると吸い付くようで求肥とは全然違う。葛…?
よくさらしたこしあんがたっぷり包まれていますが、あくまで優しく軽やかです。口に入れると確かに葛。
菊壽堂の葛ふくさのふくさ部分とよく似ています。ひとつしか入っていなかったのがとても残念。
「空也草紙」 形もすっきりときれいですが、戦前からあるとは思えないほどモダン。皮は最近多いもっちり
タイプのどら焼きのような食感です。
中はきんつばのようなつぶあん。きれいに粒のそろった小豆を甘い目に調製してあります。
もちろんもなかも家庭用の箱で。これは外せません。 その日に皮の香りとパリッとした食感を楽しむ
のも好きですが、翌日そして翌々日になって皮とあんがなじみ、あんの甘さも落ち着いてきた頃の
おいしさもまた格別です。できた当日はあんの甘味を強く感じるのですが、不思議に時間がたつと
甘味にとんがったところがなくなってまろやかになります。
以前は出来立てが好きでしたが、今は我慢して3日目くらいまで残しています^^;
今回もなかの包装紙がブルーでした。今まで薄茶のものしか記憶になかったのであれっと思いました。
これは夏期だけのものか、それとも変わったのでしょうか。夏場にももなかは食べていたはずなのに
忘れてしまったのか…ちょっと気になりました。