ウーマン・イン・ブラック [観劇]
『ウーマン・イン・ブラック』
原作:スーザン・ヒル 脚色:スティーブン・マラトレット
演出:ロビン・ハーフォード
キャスト:上川隆也 斉藤晴彦
2008年7月18日(金)・19日(土) 愛知厚生年金会館
6月はずっと心身共にトンネルに入った状態でした。あげくに予定していた公演に行くのを忘れていた
ことに翌日になって気づくありさま。これにはさすがにへこみました…
というわけで1ヶ月半ぶりの観劇です。
「ウーマン・イン・ブラック」は2003年にパルコで観て以来再演を楽しみに待っていた作品です。
名古屋公演がある厚生年金会館はパルコとのキャパの差が気になるものの、自宅から30分足らずと
近いので今回は地元でと決めました。
しかしながら観終えた感想は「パルコにするべきだった…」
1600人のホールでの上演は細かい演出が見にくかったり、斉藤氏のせりふに聞き取りにくい部分
があったり(冒頭は別としても)でやはり不満が残りました。
休憩時間に「わかりにくい」「舞台が暗い」「笑える作品のほうがいい」という声が聞こえてきたので
観客側にも少なからぬ温度差があったのかもしれません。
それでもカーテンコールでは多くの人たちが立ち上がって二人と一匹に拍手を贈りました。
カーテンコールでの件のちょっとした仕掛けも前方の席からは反応が上がりましたが、私はサイドの
後ろ寄りの席だったので見えませんでした。
幕が下りて劇場を後にする時から観た者の心の中に新たな恐怖がわいてくる。それがこの作品の
醍醐味だと思うのですが、その点からいえば今日は消化不良。
できればパルコでもう一度…という思いはあるものの、希望する日程は完売のようで残念。
名古屋では厚生年金会館は秋に閉館、さらに2010年には勤労会館も閉館予定なのだとか。
芝居好きには今後ますます厳しい状況になりそうで東京との格差は広がるばかりです。