SSブログ

悪夢のエレベーター [観劇]


     b8970.JPG

『悪夢のエレベーター』

 原作・脚本: 木下半太(劇団ニコルソンズ)
 演出: ダンカン
 出演: 吹越満 片桐仁 中村友也 高橋真唯

 2008年9月25日(木)~28日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪公演)



                       *******************

小川(片桐)が後頭部の強烈な痛みを感じながら目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中!
一緒に乗り合わせていたのは、見るからに怪しいヤクザ風の男、冨永(吹越)。
緑色の服を着た、バッタのような、おたくのような男、牧原(中村)。
そして、いかにも訳あり風な女子高生のカオル(高橋)。
エレベーターのボタンはどこを押しても全くの無反応。しかも誰も携帯を持っておらず外部に助けを
求められない状態であることが判明。
小川は妊娠中の妻から「生まれそう!」のSOSを受け、急いで帰宅せねばならない状況なのに…
絶対関わりたくないメンバー同士がエレベーターに閉じ込められ、携帯も時計もない中で、停電まで…

全員の精神状態は極限に達し、ついに、事件が起こる!
                 
                                    ~チラシより~
                         ******************


どんでん返しを充分に楽しめたのは原作を読まずに観たからかも。


偶然乗り合わせたのが怪しげな大阪弁のヤクザ、端々にオカマ言葉が混ざる24歳の緑の男、
やたら攻撃的な言動の女子高生。
そして彼らに振り回されるのが「愛妻家」のバーテンダーの小川。

救出を待つ間、彼らは互いの秘密を打ち明けるゲームをすることになるのだが…

なんとヤクザは実はコソ泥であり、緑の男・マッキーは人の心が読める超能力者、女子高生カオルは
いじめを苦に屋上から飛び降り自殺をするためにエレベーターに乗ったのだという。
こんな偶然あるものか…?

みなさんのように大それた秘密などありませんという小川の身体にに触れたマッキーが「ようこ」という
名前を口にする。顔色を変える小川。 
なぜならようこというのはこのマンションに住む彼の不倫相手なのだから。


実は小川の妻から依頼を受けた探偵の冨永が小川に本音を吐露させるために仕組んだエレベーター
の事故だったというわけ。アシスタントのカオルと冨永の高校時代の同級生でバーを経営している
オカマのマッキーは協力者。
極限状態におかれれば小川は本当のことを白状するだろうという彼らの計画は途中までは順調に
進んでいるかに思えた。

ところがなぜか小川が死んでしまい、事態はマンションの管理人をも巻き込んで予期せぬ方向へと
急激に進みはじめる。
すべては富永の計画に基づいたものであったはずなのに、それを利用していた者がいた…



サスペンス?ホラー? なのに笑える。
吹越・片桐目当てで観に行ったけれど、中村倫也のオカマも自然な感じだったし、若い高橋真唯も
頑張っていて全体のバランスがとてもよい。

今回も振り回される役の片桐仁、こういうのが本当によく似合う。
「人間御破産」依頼数年ぶりにお芝居で観る吹越満の着替えのシーンはソロアクトのような衣装で。


大阪まで観に行ってよかったと思える作品でした。


nice!(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。