まるはちの日に [建物]
長い長い梅雨がようやく明け、名古屋の暑い夏がやってきました。
8月8日は「まるはちの日」として市内のあちこちでイベントが行われます。
なぜ「まるはち」なのか
それは名古屋市のマークが「○の中に八」だからなのです。
赤いとんがり屋根が印象的な写真の建物は千種区覚王山にある「東山給水塔」
まるはちの日と給水塔に何の関係が、と思われるかもしれませんが
この給水塔が公開されるのが毎年春分の日と8月8日の2日間だけなのです。
昭和5年に3月に建設されたこの給水塔は昭和48年まで覚王山一帯に給水するための
配水塔として使用されました。
現役を退いた後も昭和54年3月から災害対策用の応急給水施設として再利用されています。
鉄筋コンクリート造りで塔の高さは37.85mあります。
赤い屋根と緑のツタのコントラストが美しいこの給水塔は「近代水道百選」にも選ばれました。
塔の内部は名古屋の水道について学べるミニ博物館のようになっています。
展望スペースの5階まで展示を見ながら階段を上ります。
この給水塔ができた頃の写真などもありましたが、それを見ると当初は屋根がなかった
ようです。昭和58年に市民の要望で展望スペースが設けられ現在の形になったのだとか。
展望スペースへ続く最後の階段の真上にはド~ンと貯水タンクが鎮座しています。
かなりの迫力です。
直径8.4m タンクの容量は300立方メートル
といってもなかなかピンとこないのですが、人間は一日に一人あたり約3Lの水が必要と
言われていて300㎥の水量は約10万人の一日分の飲料水に相当するのだそうです。
タンクの周囲をぐるりと回れば市内を一望できます。
名古屋ドームやテレビ塔はもちろん名駅前のビル群まで。
展望スペースの高さは27mですが塔が高台に建っているので標高は74.3m
この日は少しかすんでいたので無理でしたがお天気がよければ御岳山も見えるのだとか。
窓が開かない真夏の展望室、暑さはさぞかし…と覚悟していたのですが
常に新しい水を湛えている巨大タンクの周りは結露による水滴がびっしり。
思いのほかの涼しさでした。
見学者には水道局が出している災害備蓄用の飲料水がもらえます。
3年間持つそうなので非常用としてしばらく保管しておきましょうか。
とにかく暑い。じっとしていても汗が吹き出てきます。こんな日はやっぱりかき氷!
覚王山の梅花堂で鬼まんじゅうを仕入れた後、ひと駅隣の池下駅前にある
「フルーツブティックゴトウ」へ。
こちらは果物屋さんなのですが店内奥のカウンターで食べられる「フルーツフラッペ」
には果物のジュースがたっぷりとかかっているのです。
オーダーを受けてからジュースを絞り
氷→バニラアイス→ジュース→氷→ジュース→フルーツ
およそこんな手順で作られるかき氷は甘ったるいシロップのそれとは違って食べ終えた
後もさっぱりしています。
写真は巨峰とピーチ
完熟のピーチがとてもおいしかったです。
これで500円! ほんとにいいのかっ と思いますね。