神田明神 [建物]
天野屋さんの目と鼻の先が神田明神です。
ここまで来ながら素通りはできないとまずはお参りをすることにしました。
神田明神と聞いて思い浮かぶのは何といってもこどもの頃TVで見ていた「銭形平次」
大川橋蔵の平次と八千草薫のお静さんです。
「明神下の平次親分」と呼ばれていたからきっとこのあたりに住まいしている設定だった
のでしょうね。
何となく古いお社を想像していたのでいきなりあざやかな朱塗りの門が現れたのは意外でした。
神田明神は正式名を「神田神社」といい、天平二年(730年)に大手町の将門塚に創建されました。
やがて江戸幕府から手厚く遇されて江戸の表鬼門守護の場所として現在の地に移されて江戸総
鎮守として信仰を集めてきました。
神田・秋葉原・日本橋・大手丸の内・旧神田市場・築地魚市場・旧108町会の総氏神様で大黒様、
えびす様、そして平将門が祀られています。
りっぱな朱塗りの随神門は昭和51年に再建されたものだそうです。
鉄筋コンクリート造りの堂々たる御神殿。
照りつける日差しを遮るものが何もないので暑さが厳しくて、さっさとお参りをと不謹慎で
すみません。 とにかく暑い!
境内はかなり広くて奥には銭形平次のお墓も作られているらしいのですがもういいや^^;
コンクリートの御神殿に合わせてか狛犬さんも筋骨隆々、見上げるほどの大きさ。りっぱです。
でも正面から眺めると鼻の穴が大きくてちょいとユーモラス^^
さあ天野屋さんへと帰りかけた時に御神殿に向かって右側にこんなものを見つけました。
傍らの説明板には「千代田区指定有形民俗文化財 石獅子」とあります。
江戸時代に作られた石造りの獅子で文久二年(1862)年両替屋仲間から獅子の子落としの
造り物が寄進されたという記録が残っているそうです。
関東大震災で獅子山が崩れ、子獅子は紛失したものの親獅子二頭は保存され後に再建
された獅子山に据えられました。
子獅子の色が違うのは新しいからなのですね。
岩山の上で遠くに視線を向ける雄々しい父獅子と対照的に谷底をのぞきこんで子どもを気に
かける母獅子…
生き生きとした表情がとてもいいですね。
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