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岡崎 八丁味噌 [街歩き・旅(名古屋周辺)]


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      小春日和の一日、岡崎を訪れました。

      岡崎といえば家康誕生の地ですが城のほとんどは明治時代に取り壊され、現在は50年ほど前に復元された
      天守閣のみとなっています。

      

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      それでもお堀や城の石垣は当時の面影を伝えています。
      紅葉がちょうど見ごろでした。 
      



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      岡崎といえばまず思い浮かぶのは「八丁味噌」ですが

      岡崎城から西に八丁(約870m)のところにある八帖町(旧八丁町)で作られる味噌なので「八丁味噌」
      と呼ばれるようになりました。
      現在八丁味噌を製造している会社は写真の「カクキュー」とすぐ隣りの「まるや」の二社あり、八丁味噌を
      名乗れるのはこの二社のみだそうです。

      口の中に「久」の文字で「カクキュー」、〇の中に「や」の文字で「まるや」という屋号も改めて聞くと
      「なるほど」と納得です。

      国の登録文化財になっているカクキュー本社の建物は昭和2年に建てられたものですが、現在も
      事務所として使われています。
      今見てもすてきな建物ですが、当時としては相当斬新な社屋だったことでしょうね。
      


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      まるやもそうですがカクキューでも無料で味噌蔵見学をさせてもらえます。

      明治に建てられた蔵(こちらも国の登録文化財です)は現在資料館になっていて、中では味噌づくりの工程や
      八丁味噌の歴史や宮内庁御用達の資料なども展示されていてなかなか見ごたえがありました。



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      味噌蔵の中。

      巨大な桶とその上に積み上げられた石に圧倒されました。
      桶は必要に応じて補修され、中には江戸時代から使い続けているものもあるというから驚きです。

      八丁味噌は大豆と塩から作られますが、桶には6トンの大豆が仕込まれ、上には3トンの石。
      この中で二年かけて熟成されます。
      石の積み方は熟練した職人さんにしかできない難しいもので地震が起きても崩れることはないといいます。



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      桶の直径は六尺(約1.8m)  人が充分に立てる大きさです。
      右には「平成十八年新調」の文字が見えますが左のものはかなり古いようです。

      昔ながらの製法を頑固なまでに守り続けて作られている八丁味噌。
      最初は好みの味噌に加えて使うとコクが出ておいしいと説明を受けました。
      見た目の黒さから塩分が多いのではと思いがちですが意外に塩分は少ないそうです。

     

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      味噌蔵見学の後、少し時間があったので旧東海道の「二十七曲り」の一部を歩いてみました。

       岡崎城下は防衛のために「二十七曲り」と呼ばれる屈折の多い通りになっています。
     
      かつては正面に看板が掲げられていたのではないかと思われる古い建物。1階がブティックです(上右)

      岡崎信用金庫資料館(旧商工会議所)は大正時代のレンガ造りの洋館(下左)

      建物のユニークさに思わずカメラを向けてしまった和菓子屋さん「藤見屋」(下右)
      しっくい造りで屋根瓦が乗っています。 
      五万石だった岡崎にちなんだその名も「五万石」という米粉で作ったお菓子がありました。
      岡崎が繁栄した頃に矢作川を行き来した船を象ったお菓子です。日持ちはしますがとっても固い^^;

      他にはデパートでよく見かける「備前屋」さんも岡崎が本店です。
      時間がなくて立ち寄ることができなかったのですが来月また岡崎に行く予定があるのでその時にでも
      と思っています。
      

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