SSブログ

桑名の秋 [街歩き・旅(名古屋周辺)]


          b101201.JPG
      三重県桑名市にある「諸戸氏庭園」

      もとは江戸時代に造園された庭園だったものを明治になってからこの地に財を成した諸戸清六が
      買い取って増築したものです。
      毎年春と秋に公開されていて今年は11月30日までなので駆け込みで訪れました。
      近くには諸戸家の邸宅だった「六華苑」というジョサイア・コンドル設計の洋館と和館が合わさった
      建物があるのですが、この日は残念ですが都合で訪れることができず庭園のみとなりました。



   b101202.JPG
      庭園内は赤・黄・緑が美しく映えてなかなかみごとな紅葉を楽しむことができました。
      ただ、建物内には入れないのでゆっくりと腰をかけて紅葉を眺めるということができず、それが少々
      残念ではありましたが人もさほど多くはなく、ちょっとした紅葉の穴場かもしれません。



     b101203.JPG
      諸戸氏庭園から東、揖斐川のそばに建つのが住吉神社です(上左・右)
      船だまりの跡も残っており、昔の盛んな頃を思わせます。
      航海の安全を祈願して大阪の住吉大社から勧請して建立された神社だと境内に説明がありました。
      周囲に樹木がないのではるか遠くまで見はらすことができます。
      社前の狛犬の台座に伊勢・二見浦の夫婦岩と朝日が彫られていました(下左)

      住吉神社から田町交差点方面に歩くと「春日神社」の表示が見えたので立ち寄ってみました(下右)
      ここは正式名を「桑名宗社」といい、桑名の総鎮守社として信仰を集めています。
      写真ではわかりにくいのですが左に「中臣神社」右に「桑名神社」が祀られており、両社を合わせて
      桑名宗社といいます。
      1296年に奈良の春日大明神が中臣神社に合祀されて以来「春日さん」の名前で親しまれるように
      なったのだとか。
      参道と大鳥居の間にりっぱな随神門があり、格の高さがうかがえます。
      8月の第一日曜とその前日に「石取祭」という奇祭が行われるそうで、機会があれば見てみたい
      ものです。



          b101205.JPG
      春日神社を出て片町方面に歩くと「歴史を語る公園」があり、そこから桑名城の石垣を見ることが
      できます(桑名城自体は現在残っていない)
      注意書きがあるにもかかわらず堀にはボートや船が繋留されていて、残念な景観になっています。



     b101206.JPG
      夕方になるにつれ寒さが増してきたので「花乃舎」でひと休みすることにしました。

      生菓子(京風に「蒸菓子」と呼んでいるようです)や「都まんじゅう」が並ぶ店頭の奥には喫茶室が
      あり、ぜんざいや生菓子、抹茶などをいただくことができます。

      席に着くと桜茶が出てきました。歩き疲れた体にはうれしい一杯です。
      寒さもあり「温かい白玉」というのを注文。
      あずき、きな粉、黒蜜が別添えになっています。
      ちょっとした虫やしないにはぴったりでした。


 
  b101204.JPG
 
      桑名で求めた和菓子です。
      「あんふ」という生麩の中にあんの入った物がほしかったのですが、あいにくお店が休みでした。

      ●花乃舎
        上左から「柚子」  黄身しぐれの中はこしあん。柚子の香りが広がります。
            「初霜きんとん」  大島のきんとん 中はつぶあん しっとり。
            「織部藷蕷」   こしあん。皮もあんも中途半端で印象に残らない。
            「小男鹿(さおしか)」   鹿の背に見立てた外観がおもしろい。乗っているのはクルミ。
                           こしあん入りの桃山の生地と合っておいしい。
        下左 「蛤しるこ」   懐中しるこですがこれはまだ食していません。

      ●とらや饅頭
        下中 「とらや饅頭」  店名を冠した名物酒まんじゅう。中はこしあん。
        下右 葛湯と懐中しることおしるこ  これも賞味期限が長いので先の楽しみにとってあります。



          b101207.JPG
          桑名といえば「蛤」
          というわけでマンホールも蛤でした。      


            


nice!(4) 

nice! 4

岡崎 八丁味噌霜月の和菓子 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。