札幌をあわただしく見て回る [建物]
信じられないほどの格安チケットが手に入ったので札幌までの弾丸ツアーを決行しました。
行きはスカイマーク、帰りはピーチです。LCCも初めてで興味あるけど不安も少々。
関空(わざわざ!)を夕方に出発、そして帰りは翌々日の朝一番の便。
自由になる時間はまる一日しかありません。
従って今回のテーマは「公共交通を利用して札幌市内の建築物を見て回る」に決定。
相変わらずの貧乏旅です^^;
最初は北大そばにある「清華亭」
明治天皇の小休所として建てられた和洋折衷の建物です。
建物だけでなく、庭も洋風の芝生と日本的な築山の両方が設けられました。
上の写真で出窓の上部分に北海道開拓使のシンボルである☆が見えます。
大きな出窓のある16畳の洋間にはシャンデリアもあります。
建築当時(明治13年、1880年)にはまだ電気は無く、ろうそくを使っていて
電気が利用できるようになったのは明治24年だそうです。
北大構内 旧理学部本館として1929年建設されましたが、現在は総合博物館として
学術資料の公開を行っています。誰でも入れます。
内部は3階までの吹き抜けで最上部は美しい白いドーム状の天井で「アインシュタイン
ドーム」と呼ばれています。
キャンパスを北に抜けたところに「札幌農学校第2農場」があります。
この地は北海道畜産発祥の地であるとともに、洋式農業普及の拠点でもあります。
貴重な建物の数々は重要文化財として保存されていますが外観は公開されているので
私たちも見ることができます。
穀物庫 ツーバイフォー建築です。
時計台からさほど遠くない場所に建っている「日本基督教団札幌教会」
札幌軟石のどっしりした壁に軽やかな青い屋根。何ともかわいい教会です。
ここにも入口の左上に☆が彫られていますね。
現在内部は非公開なのでステンドグラスを見ることはできません。
建物の横手に回ると少しだけ光が見えました。
札幌といえば忘れちゃいけないのがこの建物ですが、何度か内部も見学しているので
今日のところはチラ見のみで。
大通り公園の西のはずれにあるのが「札幌市資料館」
大正15年に札幌控訴院として建てられたものです。
当時控訴院は全国に8か所あったそうですが、現存するのはここ札幌と名古屋の
2か所のみです。
名古屋のものは現在市政資料館として使われています。そちらも美しい建物です。
入口正面には目隠しをした女神の顔、そして後方には鏡。
女神の両側には剣を軸とした秤のレリーフが見えます。
目隠しは心の目で見ることを、秤は公正、剣は正義、鏡は真実をあらわしています。
やはり札幌軟石が使われています。
2階へ続く階段とステンドグラス
最後の建物が「旧小熊邸」
1927年に北大教授の小熊氏の住居として建てられました。
設計者はフランク・ロイド・ライトの弟子である田上義也氏。
現在は修復のうえ藻岩山のふもとに移築されて喫茶店として営業しています。
店内の様子。 建築当時の部材はほとんど残っていないとどこかで読みましたが
雰囲気はこわさないで修復されたようです。
水だしコーヒーのホットというのをいただきました。
旧小熊邸のそばには藻岩山へのロープウェイ乗り場があります。
せっかくなので上ってみました。札幌の街が一望のもとに見渡せます。
テレビ塔発見!
藻岩山の上はまだまだ冬でした。