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おちょぼさん [街歩き・旅(名古屋周辺)]

 

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           「おちょぼさん」

      なんともかわいいらしいこの呼び名。初めて耳にした時は「なんだろう?」と思いました。

      これ実は神社の名前なんです。

      岐阜県海津市平田町にある「千代保(ちよぼ)稲荷」は通称「おちょぼさん」と呼ばれています。
      月末から1日にかけては夜通しお参りの人でにぎわうと聞き、それでは一度行ってみようと
      いうことになりました。


      名古屋市の北西に位置し自宅からは車で1時間あまりということで出発は午後9時過ぎ。
      道路はすいていて庄内川、木曽川と渡って順調に進んだものの、目的地が近づくにつれ
      車が進まなくなってきました。
    
      初めての場所だし夜とあって周囲の様子はわからないものの、どうやら田園地帯の中に
      あるような感じです。
      ずいぶん手前と思われる場所から路上駐車の列ができていてだんだん不安に。

      なんとか駐車場を見つけて車を置き、明かりに照らされた鳥居を目標にひたすら歩く。
      鳥居のそばには有料駐車場があるのですがみなさん無料の場所を狙って遠くに止めて
      いたのですね。ここまでですでに10時半をまわってしまいました。



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      おちょぼ稲荷の始まりは平安末期。

      源八幡太郎義家の六男義隆が森の姓を許されて分家をした際に父親から「先祖の御霊を
      千代に保て」と賜った宝剣や義家の肖像画を祀ったことが始まりだそうです。
      後に子孫の森八海が室町時代にこの地に祖神を祀り、現在に至っています。

      「先祖の御霊を千代に保つ」ということが第一義なため、今でも神社ではお守りやお札の
      たぐいは一切販売していないそうで、その旨の掲示が境内にもありました。 

      千代保稲荷は年間250万人の参拝者で伏見、豊川と並んで日本三大稲荷と言われて
      いるそうです(伏見、豊川は別格としても三大稲荷というのには他にもいくつかの説がある
      ようですね)
      
                        


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      狭い参道は両側にびっしりと商店が並んでいます。
      夜遅い時間にもかかわらず、ものすごい人でにぎわっていました。
      八百屋、漬物屋、草餅、川魚料理、佃煮、串カツ、洋服…ありとあらゆるものがごった煮
      のように並んでいるさまはひやかして歩くだけでも楽しくて、ちょっとわくわくしてきます。

      有名な串カツの店には長蛇の列。
      待ちきれなくて参拝後に別の店で食べました。中央は甘口の味噌味、どて煮です。
      キャベツは無料、ソースの2度づけ禁止はお約束。




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      話をもどします。  まずはお参りです。
      手水舎のそばでお稲荷さんへのお供えとして藁に通した油揚げとロウソクを購入します(50円)
      ロウソクを灯してお参り。火を消したロウソクはお下がりとして持ち帰ることができます。



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          さらに進んで精霊殿(本殿)にお参りしますが、狭い境内には人の列ができています。
          みなさん静かに順番待ち。




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      お揚げと賽銭を入れてお参りします。 

      精霊殿の周囲をぐるっと囲むように小さな社がいくつもあり、この後順番にお参りをしてゆきます。
      
      神社に伝わる美術品などを無料で公開している「温故集成館」があるのですが、夜ということで
      閉館していました。残念。

      お参りを終えたらあとは食べる、飲む、買い物をする。
      帰路に店をひやかす人とこれからお参りに向かう人で狭い参道は夜中だというのに人でぎっしり。
      若い人、年配の人、赤ちゃん連れの家族などなど年齢も実にさまざま。
     
      うわさには聞いていましたが、そのエネルギーに圧倒されそうになりつつも楽しめた夜でした。
      (人の波に圧倒されて名物の草餅を買わずに帰ってきてしまいました)



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ナツパパ

こういう形のお詣りは他のお稲荷さんでもあるのかしら。
お揚げを奉納、が珍しく感じました。
お揚げはどうするのかなあ。
お炊きあげに使うのかしら。
by ナツパパ (2012-10-09 08:38) 

あんこ

knackeさん、ぼんぼちぼちぼちさん
  nice! ありがとうございます!
by あんこ (2012-10-10 23:49) 

あんこ

ナツパパさん
 こういうおまいり方法は初めてでした。
 ユニークですね。
 お揚げもお下がりとして持ち帰ることができるらしいです。
 でもそういう方は見かけませんでした。
 写真のように相当量のお揚げですが、係の方が随時片づけ
 ておられてこの量です。
 お揚げの行方は私も非常に気になるところです。
by あんこ (2012-10-10 23:55) 

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